10月24日より、フランスへ自然療法を学びに行って参りました。
フランスではハーブが、古くから人々の暮らしの中でごく身近に使用されてきた歴史があります。
実際、現在でも街の中に「 Herboristerie」(エルボリストリ)と呼ばれる
ハーブ薬局が存在しています。
今回は、フランスにおける犬猫の飼育環境や精油を含むハーブについて、
実地見学を行い、学びを深めて参りました。
数回に分けて、ご報告したいと思います。
それではまず南仏ニースから。
ニースはコートダジュールが有名ですよね。
地中海沿岸で風光明媚な風景が心癒される場所です。
冬場でも温暖な気候から避寒地として一年中多くの人が訪れる南仏ニースでは、
人と犬猫が共にゆったり過ごしている様子があちらこちらで見られました。
ニースを一望できるスポットとして有名なのが
ニース城址公園の展望台です。
公園では、人と犬のお散歩風景が多く見られました。
日本に比べて、フレンチブルドッグ等のテリア系とMIXのワンちゃんが多いように感じました。
そして出会うわんちゃんのほとんどが、がっしりとした体格で筋肉隆々でした。
そんなワンちゃん達をよく観察していると、
あちらこちらに樹生しているオリーブの木から落ちた実を拾って食べる姿が…
オリーブは果実ですので油分が多く含まれています。
きっととってもフレッシュなオイルですよね!
国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は、
2013年に「地中海食」をフランス、モロッコ、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、キプロス、クロアチアの
無形文化遺産として登録しています。
地中海食とは、地中海沿岸諸国の伝統的な食事のことを指します。
オリーブオイル、全粒穀物、野菜、果物、豆、ナッツが豊富で、
チーズとヨーグルトは頻繁に食され、魚も食されるが、
肉、鳥、卵、菓子の消費は控えめ、また赤ワインも適度に飲まれる地中海食。
オリーブオイルや魚介類には多価不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。 ~Wikipedia参照~
さらに文献を読み進めると…
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【参照文献】
標 題: Extra virgin olive oil phenolics : absorption, metabolism, and biological activities in the GI tract
エクストラバージンオリーブ油のフェノール化合物: 消化管における吸収、消化、および生物活性
著 者: C. Corona, et al. (イタリア カリアリ大学)
掲 載 誌: Toxicol. Indust. Health 25: 285-293 (2009)
地中海食事でオリーブ油の摂取はポリフェノール摂取に大いに寄与する。
このポリフェノールは、抗酸化性だけでなく、抗ウイルス性、抗細菌性、 抗炎症性、および抗癌性を有し、
また重要な細胞信号伝達系を調節する能力も 有する。
小腸における限定された吸収のため、摂取したポリフェノールは消化 管で特に濃縮されて、
多くの消化管異常に対して治療効果を示すだろう。
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【Estruch R, et al.; the PREDIMED Study Investigators. Primary Prevention of Cardiovascular Disease with a Mediterranean Diet. N Engl J Med. 2013;】
摂取エネルギーに制限を設けない2種類の地中海食(エクストラバージンオリーブオイル豊富/ナッツ類豊富)の心血管疾患疾患一次予防効果について,心血管疾患リスクの高い人を対象としたランダム化比較試験により検討した。その結果,いずれの地中海食群でも,対照の低脂肪食群に比して一次エンドポイント(脳卒中,心筋梗塞,心血管疾患死亡の複合)リスクが約30%有意に低下することが示された。
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新鮮なオリーブと地中海沿岸で豊富に収穫される作物を使用した地中海食は、
まさしく身土不二がもたらす健やかな食生活と暮らしだと感じました。
※身土不二は二通りの読み方があるようです。
1.(しんどふに)仏教用語。
「身」(今までの行為の結果=正報)と、
「土」(身がよりどころにしている環境=依報)は切り離せない、という意味。
2 .(しんどふじ)1907年頃からスタートした食養運動のスローガン。
「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。」という意味。 ~Wikipedia参照~
その土地でできる旬の生命力あふれる作物は、
そこに住む人や動物に適した栄養やエネルギーがあふれていて、
その地域で、国で、昔ながらに伝わってきた伝統食は
食材がもつ良さを最大限に活かすことができる調理方法だと思います。
ニースは19世紀半ばまでイタリアの領地であったため、
領地時代の名残を感じさせてくれる旧市街があります。
細い路地に小さな雑貨屋さんやレストラン、スイーツのお店などが所狭しと立ち並んでいます。
旧市街でも黒いブルちゃんをお見かけしました。
ニース市街では猫よりも圧倒的にワンちゃんに出会うことが多かったです。
こちらは砂糖菓子の老舗「MAISON AUER」(メゾン・オエール)
ニースは、気候が温暖で見事な果物が育つことから、砂糖漬けのフルーツと柑橘系のチョコレートが名物です。残念ながら、現在では商品を自ら作っているケーキ屋や砂糖菓子屋は少なくなってきているとか…
素敵なショーウインドウに魅かれ、店内へ。
砂糖漬けオレンジ&レモンピールを購入しました。
見た目よりも甘さ控えめで果実のさわやかな美味しさが際立っていました。
色とりどりのスイーツ達。配色、盛り付け方、見せ方が素敵でした。
次回はニースにある小さな美しい町巡りで出逢った猫ちゃん達の姿などを
ご紹介したいと思います。
Au revoir
Bon journée☆彡(それではまた 良い一日を☆彡)
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cocotte*makana大坪由季の所属する
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