「土用」といえば…
「土用の丑の日」を思い浮かべられる方が多いと思います(*^^*)
スーパーにはうなぎが並びますね♪
「土用」というと夏を思い浮かべる方も多いと思いますが、土用は実は各季節にあります。
2017年は
冬土用:1月17日~2月3日 (太陽黄径297度)
春土用:4月17日~5月4日 (太陽黄径27度)
夏土用:7月19日~8月6日 (太陽黄径117度)
秋土用:10月20日~11月6日 (太陽黄径207度)
土用の丑の日:1月26日、4月20日、5月2日、7月25日、8月6日、10月29日
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陰陽五行説で、春・夏・秋・冬をそれぞれ木・火・金・水とし、
土を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、
立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を土用といいます。
次の季節へ移る前の調整期間ということができそうですね。
夏土用は、1年の中で最も暑さが厳しいとされる時期にあたるため、
江戸時代にはこの期間の丑の日を「土用の丑の日」と重視し、
柿の葉などの薬草を入れたお風呂に入ったり(丑湯)、
お灸をすえたり(土用灸)すると夏バテや病気回復などに効き目があるとされていました。
また7月の土用の丑の日にうなぎを食べると夏バテをしないといわれています。
実はこの風習、諸説ありますが
江戸時代の万能学者であり、発明家でもある平賀源内が仕掛けたものといわれています。
知り合いのうなぎ屋さんが夏はうなぎが売れないと困っていたのを見て、
店の前に「土用丑の日、うなぎの日」という貼り紙をしたのです。
これが大当たりして、土用の丑の日にうなぎを食べる風習となりました。
元々この日に「う」のつくものを食べると病気にならないという言い伝えがありましたので
「う」のつく食べ物=「うなぎ」として定着したのでしょう。
ウナギ以外には「う」のつく食べものがよいといわれます。
たとえば、うどん、ウリ、梅干し、ウサギ、馬肉(ウマ)、牛肉(ウシ)など…
このように「土用」と言われる期間は、
昔から多くの人が季節の変わり目で体調を崩しやすかったということがわかります。
これは、人だけでなく、わんちゃん、猫ちゃんにも同じように考えることができます。
10/20からは秋土用に入ります。
中国の古典「黄帝内経素問」によると秋は…
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(以下、馬場薬局HPより出典)
「秋三月.此謂容平.天氣以急.地氣以明.
早臥早起.與鶏倶興.使志安寧.以緩秋刑.收斂神氣.使秋氣平.無外其志.
使肺氣清.此秋氣之應.養收之道也.逆之則傷肺.冬爲タ食泄.奉藏者少.」
秋の三ヶ月を「容平」という。「容平」とは「収穫」のことで万物が成熟して収穫される。
すべてが引き締まり収納され、大地には粛清とした気配が漂う。当然体の陽気も体内奥深く収納される。
この時期は生命力も身体の内側にしまいはじめる季節です。
激しい運動などは避けておとなしく過ごすことが必要です。
これまで外向きに動いていた生命力が内側に向かって変化し始めています。
今まで咲いていた花も身を結び、翌年のために生命力を種の中に収める時期です。
人間の身体にも同じ働きがあり、「気」の流れの勢いも外向きから内向きに変化しています。
この時期は身体の防衛力が手薄になりがちです。
秋に風邪をひきやすいのはこのためです。
この季節は、薄着をして身体の熱を逃がしすぎるのは避けるべきです。
また、乾燥する時期でもあります。
これは、体表から「陽気」だけでなく『水分』も逃げていくためです。
春や夏に比べると「身体」や「心」も少しおとなしく過ごすことが、自然と調和する方法だといえます。
春に目が覚め、夏にかけて外へ発散していた気のエネルギーは、秋を迎えて身体の中へ向かおうとしています。
身体は皮毛を閉じる前にもう一度、窓を開け放って残った「陽気」をだしきり、
「涼しく清潔な気」を体内に入れて、「気」の入れ替えをすることが必要です。
漢方古典の書物には、「秋は西。西方は白色、入りて肺に通じ、肺は皮毛を、皮毛は腎を生ず。肺は鼻を主り、志にありては憂いとなす。類は金、その味は辛」と書かれています。
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冬に皮毛が閉じる前にもう一度「気」の入れ替えをする時に役立つ食材は「辛味」です。
〇人でしたら、ネギ、酒、唐辛子、わさび、ニンニク、カレー、山椒、大根、玉ねぎ等がおすすめです。
ちなみに唐辛子は副腎髄質ホルモンを刺激して新陳代謝を良くする効果があります。
ただし、「辛味」は食べ過ぎには注意してください。
※「辛味」の食材は、食べると発汗が促され、過ぎると発汗作用により潤いがさらに不足してしまいます。
ワンちゃんでしたら、大根おろしがおすすめです♪
「辛味」以外では、
〇肺の働きを補ったり、津液や血を補うことで体を潤し呼吸器系のトラブルや、
秋の乾燥が招く便秘や肌のかさつきの解消に役立つ以下の食材がおすすめです。
大根、れんこん(おなかの弱い子は少量をおろした状態でスタートしてください)
白ごま(直前に擦って与えましょう)、山芋、卵、豆乳、豆腐、豚肉、
はちみつ、梨、柿(←左記3点は糖分が高いため与えすぎに注意が必要です)
〇気を補い、胃腸の機能を高めることで、
秋から冬に流行りやすい風邪やインフルエンザなどに負けない、
免疫力の高い体づくりに効果的な食材は
里芋、さつま芋、山芋、米(炭水化物は摂りすぎに注意が必要です)
牛肉、鶏肉、いわし、さんま、さば、
きのこ類、くるみ、栗、なつめ(繊維質の多い食材ですので与える量は調整が必要です)
急な冷え込みで体調を崩しやすくなっています。
みなさまどうぞご自愛くださいね(*^^*)
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cocotte*makana大坪由季の所属する
一般社団法人「犬猫の食と自然医療の学校」です。