春の陽気とともに、私たちの心身ものびのびと動き出し、新陳代謝が高まり、肝の働きが活発になります。
環境の変化も多く、ストレスがかかることから、春は中医学では「肝木の春」と呼ばれています。
また漢方では「発陳」と呼ばれています。
発陳とは、陽気が生じ、春の到来を告げる意味です。
発陳の考えは、「陳」は新陳代謝など、冬に蓄積され熟した物が「発」の盛んになって外に現れる意としています。
冬の間、体内にたくわえられた生命力は、繊細の鼓動はありますが、冬眠などの停止状態でいます。
春になると内から外へ押し上げ、活動する季節になります。
陽の気が動き始め、活発になる時期、人も心身ともに生き生きと活動的に行動する季節ですので
春は体内の臓器の中でも「肝」がよく機能する季節とされています。
植物の芽が芽吹くように、人の体の中からも、冬の間に蓄積した病気の芽となる汚れを外へと排泄しようとします。
そんな「春」が旬のお野菜には、それらを身体の変化をサポートする働きがあります。
例えば、ふき、うど、よもぎ、セロリ、若ごぼう・・・
もうたくさんスーパーに並んでいますよね♪
これらは全て苦味があります。
苦味のある食材は上半身にあがっている気を降ろす作用があります。
また植物が持っている毒(アルカロイドやサポニンといった成分)は、
血管拡張によって、血圧を下げてくれたり、下痢をさせてたりして老廃物等
身体にとって余分なものを外に出すといった働きをもっています。
新しいスタートの区切りとなる「春」は意欲に満ちて、やる気いっぱい!活動的になる時期ですが、
ふとした時に頭痛や肩こり、不眠やイライラを感じたときには「肝」を労わるような食材を
お食事に取り入れてもらうと良いと思います。
ワンちゃん、ねこちゃんも私たちと同様、「肝」にかかわる症状が現れることが多いので
気を付けて毎日の観察を心掛けてあげてくださいね。
症状が出る前に意識して過ごすだけでも効果はあると思います(*^^*)
先日、大阪八尾市の名産「若ごぼう」で煮物や佃煮を作りました。
「若ごぼうって?」
八尾若ごぼうは、葉・軸・根の全てを食べることができる、とってもお得な野菜!!
収穫時期が、2月から3月であるため「春を告げる野菜」といわれています。
シャキシャキとした独特の歯ざわりが心地よく、早春の香り豊かな注目野菜です。
八尾若ごぼうは、食物繊維や鉄分、カルシウムが多く含まれている、栄養価の高い野菜です。
また近年、葉の部分に毛細血管を強化する働きや血栓を防いで、血流をスムーズにする働きを持ち、高血圧や動脈硬化などのリスクを軽減する機能性成分として期待されている「ルチン」が含まれていることが分かりました。
これまで、ソバやダッタンソバ、アスパラガスにルチンが多く含まれることは知られていましたが、若ごぼうの葉に含まれるルチンの含有量は、なんと、ルチンの王様と呼ばれるダッタンソバに匹敵します。 ~八尾市役所HPより引用~
身体も心もきゅっと引き締まるような苦みがおいしかったです~(*^^*)
それでは今週も皆様にとって素敵な1週間でありますように♡
**愛犬さんのお食事相談受け付けております**
詳細は下記をクリックしてご確認くださいね。
http://cocotte-makana.com/service/consult/
cocotte*makana大坪由季の所属する
一般社団法人「犬猫の食と自然医療の学校」です。